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平均給与が高額なのは「電気・ガス・熱供給・水道業」

　続いて、厚生労働省の調査をもとに、産業ごとの平均給与を比べてみよう。

　[グラフ4]は、1カ月1人あたりの現金給与の額を平均したもの（注3）。ただし、産業ごとに「勤続年数」や「年齢」、「所定内実労働時間数」「超過実労働時間数」などの平均も異なるので、単純に「どの業界が割がいい」という見方はできない。

　それを踏まえたうえで、給与額だけを見てみると、男女計がもっとも高額なのは「電気・ガス・熱供給・水道業」。以下、「金融・保険業」「情報通信業」と続く。

注3:常用労働者の平均月間現金給与総額を産業別にまとめた調査。対象となっている常用労働者とは、事業所から給与を支払われる者のうち、「期間を定めずに又は1カ月を超える期間を定めて雇われている者」「日々雇われている者又は1カ月以内の期間を定めて雇われている者で、前2カ月の各月にそれぞれ18日以上事業所に雇い入れられた者」のいずれかに該当する人を指す。

厚生労働省の毎月勤労統計調査（平成19年）をもとに、（財）女性労働協会「女性と仕事の未来館」がまとめた「産業別常用労働者 １人平均月間現金給与総額」より、一部抜粋。この調査は、5人以上の規模の事業所を対象とした標本調査で、全数調査ではない。