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[女性特集] 人を癒す接客業の魅力

“だるさをスッキリ”を手助けするインストラクター

“だるさをスッキリ”を手助けするインストラクター

苦手だったサウナ内の仕事も、今は楽しい

 神谷さんのもうひとつの仕事が、フィンランドサウナ内でおこなうアウフグースというサービス。"そそぎかける"という意味のドイツ語で、熱せられた石に水をかけて蒸気を発生させ、タオルを使って香りと熱風を送るプログラムだ。ドイツのバーデ施設ではポピュラーなものらしいが、日本で体験できるところは数少ない。


「現在、屋外のサウナで2回、室内のサウナで2回おこなっているのですが、私はアクアプログラムをメインにしているので、他のスタッフに任せるようにしています。私が自分で入るときは、屋内の回を担当することが多いですね。
 じつは、初めはサウナが苦手だったので、慣れるのに時間がかかったのですが、今はアウフグースをしないと気持ちが悪いというか、汗をかくのが楽しいです(笑)。普通にサウナに入るのと違って、短時間で汗をかいてすっきりリラックス、リフレッシュできるので、サウナが苦手な方にもおすすめです」


 アクアプログラムの指導とアウフグース以外にも細かい仕事がいろいろとある。1日の仕事の流れをざっと説明してもらった。
「出社は朝9時。館内の掃除をして、プールの中に入って、水温のチェックと異物がないかなどの確認をします。時間があれば、水中で歩いてみて、新たな動きの練習をすることもあります。そうするともうオープン時間の10時になってしまいます。
 10時から11時のレッスンまでは裏で準備。お客様の様子を見てプログラムを変えたり、シフトの確認をしたり、アウフグースで使うアロマの用意をしたり、細かい作業が多いですよ。1カ月分のシフトが出ているのですが、毎日、分刻みでスケジュールに追われています」

体調管理も、サウナと温泉でバッチリ!?

 体を使う仕事であり、気配りも必要だが、楽しいところと大変なところについて聞いてみた。
「お客様から"痛いところが治った"とか"キツかったけど楽しかったわ"と言われるとうれしいですね。汗をかいていらっしゃる姿を見ると、やりがいを感じます。大変なのは、自分の体調管理ですね。レッスンを楽しみにしてくださっている方が多いので、穴を開けるわけにはいかない。風邪をひかないように気をつけていますが、たとえ熱があってもスタッフはみんながんばってやっています。
 でも、以前は汗をかくような仕事ではなかったので冷え性だったのですが、ここでは働くようになってから体質が改善されました。体調もよくなって、免疫力がアップした!って感じがします。もともと体を動かすのが好きだったので、疲れることはないですね。庭が見られる環境なので、ストレスも感じません。なにかあったとしてもアウフグースで汗をかくとすっとんじゃいます(笑)」


 神谷さんは現在、ウォーキングプログラムの入っていない土日休みの週休2日。プライベートでのんびりと「庭の湯」の天然温泉を満喫する機会はめったにないが、毎朝必ず温度チェックのために温泉に入っているそうだ。


●取材協力=バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯〔http://www.toshimaen.co.jp/niwa-yu/niwanoyu.html

“だるさをスッキリ”を手助けするインストラクター

水着のまま入れる屋外フィンランドサウナでのアウフグースの様子。
タオルを使ってお客さんひとりひとりにアロマの香りと熱風を送る。
日替わりで5種類あるアロマオイルを準備するのも神谷さんの仕事。

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