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[転職特集] 転職成功者に聞く
“転職の目的”を達成した満足感!
何をもって、転職の「成功」とするのか。一概にはいえないが、ひとつ目安となるのは、その人にとっての転職の目的が達成されたかどうかだろう。
年収アップを目指していた人、キャリアチェンジを目指していた人、何よりも通勤時間の短縮を望んでいた人。転職をして、その希望はかなえられたのか。
2人の転職体験者にインタビューしてみた。
Text=鈴木麻由美 Photo=徳田貴久 2008.09.04. Update
田中昭仁さん(47歳) |
なにしろ自宅から遠かった
はじめにご登場いただくのは、田中昭仁さん(47歳)。人材紹介会社・廣済堂の紹介により、昨年6月、住宅不動産会社への転職を果たした。
大学を卒業後、商品先物取引の営業職を経て、経営コンサルタント会社へ。そこで、人事コンサルタントとして経験を積む。家庭の事情その他の理由で幾度かの転職を余儀なくされながらも、一貫して人事畑を歩んできた。
昨年まで勤めていたのは、大手飲料メーカーの関連会社。工場の従業員の採用や管理などを任されていたが、なにしろ自宅から遠かった。
「埼玉の自宅から横浜まで、片道2時間以上もかかっていたんです。仕事そのものは、あまり忙しくなく、夕方6時には上がれていたので何とか通えていたのですが」
「思うように仕事ができない」不満も
社長がワンマンで、仕事の自由裁量部分が極端に少なく、思うように仕事ができないことも不満だった。
「新しい提案などまったく受け付けてもらえなかったので、毎日ルーティンワークのみ。いくつか会社を代わってきましたけど、あんなにやることがなくて暇だった会社も初めてですよ(笑)」
会社の業績自体、決して芳しいものではなく、先が見えない状態。そのうえ遠い、仕事にやりがいも見出せない、となれば、「これは、早めに見切りをつけたほうがよさそうだな、と」。